大学をデータに基づいて適切に評価 科学技術・イノベーション政策の未来

内閣府は、エビデンスに基づく大学向け交付金の創設や、大学の経営課題解決に向けたフォーラムの設立など、大学改革に向けた動きを強化している。この取り組みの司令塔である、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の上山隆大常勤議員に話を聞いた。

上山隆大

上山隆大

総合科学技術・イノベーション会議 常勤議員
1958年大阪生まれ。大阪大学経済学部経済学科博士後期課程修了。スタンフォード大学歴史学部大学院修了(Ph.D.)。上智大学経済学部教授・学部長を経て、2013年慶應義塾大学総合政策学部教授、2015年政策研究大学院大学副学長。2016年4月から現職。専門分野は科学技術政策。著書に『アカデミック・キャピタリズムを超えて:アメリカの大学と科学研究の現在』(NTT出版)など。

現代のイノベーションとは

──イノベーションと日本を取り巻く環境変化について、どのように捉えていますか?

上山:日本では基礎研究、応用研究、開発、製品化というプロセスのうち…

(※全文:4330文字 画像:あり)

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