「自律的な学修者」を育てる 学生による学生のための成果可視化

教学マネジメント推進のポイントとは何か、その主体は誰が担うべきなのか。学修成果の可視化のための独自のeポートフォリオの運用など、先進的な取り組みを進める共愛学園前橋国際大学の大森昭生学長(中央教育審議会教学マネジメント特別委員会委員)に聞いた。

誰のための学修成果の可視化か

大森 昭生

大森 昭生

共愛学園前橋国際大学 学長、教授
1968年宮城県生まれ。東北学院大学文学部英文学科、同大学博士課程にて研究。1996年に学校法人共愛学園に入職、共愛学園前橋国際大学国際社会学部長、副学長などを経て現職。専門はアメリカ文学で特にヘミングウェイを研究。文部科学省中央教育審議会専門委員(教学マネジメント特別委員会、教職課程の基準に関する検討委員会)。「全国の学長が注目する学長」ランキング3位(大学ランキング2019)。

共愛学園前橋国際大学(群馬県前橋市)は、次世代の地域社会を牽引する「グローカルリーダー」の育成を教育目標とする。国際社会学部を置き、5つのコース(英語、国際、情報・経営、心理・人間文化、児童教育)で約1,000人の学生が学ぶ単科大学だ。『大学ランキング2020』(朝日新聞出版)では「学長が教育面で評価する大学」で5位にランクインしている。

2014年度からは文部科学省の大学教育再生加速プログラム(AP)に採択され、教学マネジメント(学修成果の可視化、質保証システムの構築など)への取り組みを加速してきた。

同大学の大森昭生学長は…

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