学校経営デザインのこれから 「教学マネジメント」に係る取組み

少子化が進む中で、大学の教学マネジメントの重要性は高まっている。本稿では教学マネジメントに係る取組事例を紹介し、学校経営の改善の一助とされたい。

藏田 實(くらた・みのる)

藏田 實(くらた・みのる)

高校教諭・校長を長年務めた経験から、神奈川県教育委員会、神奈川県立総合教育センターなどの役職を歴任し、大学、文部科学省などでもカリキュラムに関する外部委員を務める。プール学院大学・短期大学学長を経て2020年度より現職。

2018年11月の「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」(中教審答申)を受け、2020年1月に「教学マネジメント指針」(中教審大学分科会)が公表された。この中で、教学マネジメントの概念は、「大学がその教育目的を達成するために行う管理運営」と定義され、大学が率先して教育に関わる諸活動を点検・評価し、改革・改善に努める「内部質保証体制の確立」の必要性が指摘された。

筆者が学長の任にあった「プール学院大学(現・桃山学院教育大学)・短期大学部」(以下、プール学院)では、2015年度から…

(※全文:1997文字 画像:あり)

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