教育事業にブレイクスルー思考を適用して生まれるものとは

ブレイクスルー思考は「過去の延長線上に未来はない」を前提に、物事の本質にせまる考え方だ。中心にコンポン主義という方法を用いて未来をデザインする。教育への活用は大きな成果を生むだろう。

モノの本質と顧客の潜在ニーズ

上田 隆穂

上田 隆穂

学習院大学経済学部教授。博士(経営学)。1953年三重県生まれ。東京大学経済学部卒業後、(株)東燃を経て一橋大学大学院に進み、86年学習院大学へ。近著に『生活者視点で変わる小売業の未来 ~希望が買う気を呼び起こす商圏マネジメントの重要性~』(単著、宣伝会議2016)。石川県能登町「地域振興総合アドバイザー」、岐阜県恵那市「観光協会顧問」公益財団法人日本醸造協会評議員

マーケティングにおいては、モノの本質と顧客の潜在ニーズを探り、両者をマッチングさせることが大ヒットとなるキーと言える。たとえば、オラクルひと・しくみ研究所代表の小阪裕司さんが日経MJ に書いた内容に小売業の本質に迫る面白い話がある(「招客招福の法則」シリーズ)。

防水スプレーは、梅雨時はよく売れるが、常識的には12月には売れない。ところが、「12月は忘年会シーズン。ビールやお酒が服にかからない自信がありますか」という POP によって爆発的に売れた。夫の洋服が汚れて一番大変な奥さんが、防水スプレーに飛びついたわけだ。液体でぬれたり…

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