滋賀県立大 地域を牽引する「近江環人」を育成、学びの再生産を実現する

滋賀県立大学の「近江環人地域再生学座」は、企業人や自治体職員などが大学院生と共に学ぶ、まちづくりの担い手育成プログラムだ。実践を重視したカリキュラムを提供し、地域再生の実践者から学び、多様な人とのネットワークを築いて、「学びの再生産」を実現している。

まちづくりの担い手を育成する
大学独自のプログラムを展開

鵜飼 修

鵜飼 修

滋賀県立大学 地域共生センター 教授
1969年、東京都生まれ。日本大学大学院を修了。博士(学術)。大成建設株式会社で12年半勤務後、滋賀県立大学へ。同大学大学院にてまちづくりの担い手育成プログラム「近江環人地域再生学座」を担当。専門は環境共生型まちづくり,地域活性化、コミュニティ・ビジネス。地域診断法とコミュニティ・ビジネスのノウハウを活かしたまちづくり活動を指導するとともに、自らも実践。著書に『地域診断法 ~鳥の目、虫の目、科学の目~』など。

彦根市にキャンパスを構える滋賀県立大学は1995年の開学以来、「キャンパスは琵琶湖。テキストは人間。」をモットーに掲げ、地域に根差した実践的な教育に力を注いでいる。学生の自主活動である「近江楽座」には毎年700名近くが参加し、地域の人々に学びながら地域課題を発見し、その解決に取り組んでいるほか、学部に「近江楽士(地域学)」、大学院に「近江環人(おうみかんじん)地域再生学座」の副専攻をそれぞれ設けている。

近江環人地域再生学座は2006年度にスタートし、大学院副専攻コースに加えて「社会人コース」を提供。開始当初から学座を担当してきた鵜飼修教授は、「2006年度から5年間は文部科学省の事業として実施し、2011年度からは本学独自のプログラムとして展開しています。学座が始まった当時、地域のイノベーター養成を目的としたプログラムは他になく、…

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