社会構想大学院大学が3研究科目となる「社会構想研究科」を新設

社会人向け総合専門職大学院 社会構想大学院大学(学校法人先端教育機構、学長:吉國浩二)は、文部科学省に「社会構想研究科」の設置届出を行い、2024年4月に開設される運びとなったことを7月7日、発表した。 

不確実性の高い現代社会において、経験や感覚に頼らず、理論やデータに基づいて社会問題の構造を見定め、そのうえで社会の理想像を構想し、それを実現するための能力をそなえた高度専門職業人の養成が急務となっている。

社会構想大学院大学の3研究科目となる社会構想研究科では、社会学の諸領域を中心に社会の諸側面を分析するための学識を身につけ、社会課題の解決を図るための卓越した能力を養うことで、長期的な視野から社会善を追求し、その実現のために社会や組織のグランドデザインを描くことができる人材や、新たな社会的価値を創出できる人材の養成を目指す。

育成する人材の具体例としては、①社会や組織のグランドデザインを描くために必要な知識を体系的に修得するとともに、それを実現するための具体的な方法論を実践的に身につけた政治家、経営者等、②理論的視座から社会動向と社会課題の本質を見定めたうえで、経済活動を通じてそうした課題の解決を図るための思想と技術を修得した社会起業家、ソーシャルイノベーター等が挙げられている。

カリキュラムでは、社会構想分野の基本的な概念と前提知識を身につけるとともに、社会動向への感受性を養う「基礎科目」、同分野の学術や実践に関する基礎的な知識を修得する「専門基礎科目」、同分野の核となる専門知識や技能を学ぶ「専門科目」、調査研究に基づき社会構想を実践的に探究する「社会構想探究科目」の4区分を設け、それぞれの科目を配置。

中でも、「グランドデザイン構想実践」、「社会起業構想実践」では、公共機関・民間企業・社会的企業等との協力関係のもと、当該機関が抱える課題の解決策を立案するための1年間のグループワークを行う。こうした「課題解決型PBL」を通じて、学生はグランドデザインの立案や社会起業の実装に求められる一連の能力を実践的に修得することができるとしている。

同研究科を修了すると社会構想修士(専門職)の学位が取得できる。修業年限は2年間で、入学定員は25名を予定している。同研究科の詳細はURLから。
https://www.socialdesign.ac.jp/social-design/

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左から、伴野崇生(社会構想大学院大学 実務教育研究科准教授、社会構想研究科(就任予定))、吉國浩二(同大学院大学学長、コミュニケーションデザイン研究科長、社会構想研究科長(就任予定))、川山竜二(同大学院大学 学監・実務教育研究科長)、富井久義(同大学院大学 実務教育研究科准教授、社会構想研究科(就任予定))。写真は7月7日の記者発表会から。