事業承継は「バトンパス」 カギを握るリーダーシップの「順番」

福井大学の竹川充教授は、中小企業の事業承継をリレーの「バトンパス」にたとえ、最も失敗リスクが高まるタイミングだと指摘する。また、親族内と第三者では後継者に求められるリーダーシップの「順番」が異なるという。事業存続に不可欠な準備と、成功に導くためのポイントを聞いた。

事業承継はリレーのバトンパス
最も失敗リスクが高まる

竹川 充

竹川 充

福井⼤学 国際地域学部 教授
福井市出身。会計事務所にて17年間税務会計業務に従事しながら、2005年に中小企業診断士登録。2008年にMITコンサルティング株式会社設立・独立し、中小企業支援に携わる。ふくい産業支援センター 創業・新事業コーディネータや中小企業基盤整備機構北陸本部 事業承継コーディネーターなどを歴任。

会計事務所で長年にわたり税務会計業務に携わった後、中小企業診断士として中小企業の事業承継に関するコンサルタントや福井県事業承継・引継ぎ支援センター(福井市)統括責任者など、事業承継の現場に関わり続けてきた竹川充教授。現在は福井大学で中小企業における事業承継と、経営学の観点から「後継者のリーダーシップによる経営改革」に着目して研究を進めている。

「中小企業は、国内にある約三百数十万社の企業のうち99.7%を占めており、その経営者の高齢化が進んでいます。時代の変化や経営環境の変化に対応することが加齢とともに難しくなるため、若い経営者にバトンタッチを進めていくことは重要です。ただ、深刻化する後継者不足や、承継による影響の大きさなど、中小企業が事業承継を行うことは簡単なことではありません」

竹川教授はこれまでに支援してきた事業承継の現場で、伝え続けてきたことがあるという。

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