第88代警視総監・池田克彦氏が語る 危機管理と広報の本質
警察庁に入庁後、広報課長や警視庁警備部長、警備局長などを経て2010年に第88代警視総監に就任。退官後は原子力規制庁の初代長官を務め、現在は日本道路交通情報センターの相談役として責務を果たす池田克彦氏。常に、安全・安心を中核とする組織で活躍してきた池田氏に、危機管理と広報の本質について話を聞いた。
組織における広報
3つの役割

池田 克彦
第88代警視総監
1953年、兵庫県生まれ。1976年、京都大学法学部卒業後、警察庁入庁。警視庁広報課長、警視庁警備第一課長、岩手県警本部長、警視庁警備部長、埼玉県警本部長、警察庁警備局長などを歴任。
2010年、第88代警視総監に就任。警備警察の第一人者として知られる一方で、雑学やユーモアにも造詣が深い。2011年に退官後、原子力規制庁の初代長官を務め、現在、日本道路交通情報センター相談役。著書に、「うんちくコラム』『名選手は見逃さない一池田警視総監訓示集』(以上、立花書房)『説教の辞典』(時事通信社)などがある。日本ペンクラブ会員。
── キャリアを通じて厳格な統制が求められる組織で活躍されてきました。警視庁では広報課長も務められましたが、組織における広報の役割とはどのようなものでしょうか。
私は、広報には3つ役割があると思っています。1つは〈積極広報〉、2つ目は〈報道・マスコミ対応〉、3つ目が〈危機管理の広報〉です。
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