プレジデント社社長が語る 広報は人生をかけてスキルを磨く“専門職”

『プレジデント』を始めとした多数の雑誌を発行するプレジデント社の代表取締役社長・鈴木勝彦氏は、長年編集畑を歩んできた。数多くの企業を取材し、現在は自らが経営者として会社を率いる立場にある。編集と経営の両方の視点を持つ同氏に、これまでの経験を通して得た企業広報の重要性や広報の役割について話を聞いた。

リーダーの身近な話題に
フォーカスした雑誌づくり

鈴木 勝彦

鈴木 勝彦

株式会社プレジデント社 代表取締役社長
1968年、静岡県生まれ。県立浜松北高校卒。91年慶應義塾大学卒、プレジデント社入社。2003年「プレジデント」副編編集長、06年「プレジデントファミリー」創刊、編集長。12年「プレジデント」編集長。デジタル事業本部長、ブランド事業本部長、編集本部長を経て、20年常務取締役。22年代表取締役社長。現在に至る。

 

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── 『プレジデント』といえば日本を代表する経済誌のひとつですが、創刊の背景について教えてください。

弊社は1963年に、『プレジデント』を創刊するためにダイヤモンド社とアメリカのタイム社とのジョイントベンチャーとして創業*しました。最先端のアメリカの経営理論の紹介と日本企業の記事を二軸とした経営トップ向けのクオリティマガジンとしてスタートしたんです。その後は他のビジネス雑誌と鎬を削りながらも、少し毛色の違う雑誌として発展してきました。

*ダイヤモンド社およびタイム社(2018年に消滅)とは現在は資本関係はありません

── どういった点で他誌と差別化を図ってきたのですか?

(※全文:3384文字 画像:あり)

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