西武HD・西山隆一郎社長 広報は魅力的な“ストーリーテラー”であれ
不動産、ホテル・レジャー、鉄道を中心に幅広い事業を展開する西武グループ。その持株会社である西武ホールディングスの代表取締役社長として2023年4月に就任して以来、西武グループを率いる西山隆一郎氏は、広報部門から西武でのキャリアをスタートした。長きにわたり広報の最前線を走ってきた西山社長に「理念に基づく経営と広報」をテーマに、「経営における広報の重要性」を伺った。
引き継がれる創業の理念
全社員で取り組んだスローガン策定

西山 隆一郎
株式会社西武ホールディングス 代表取締役社長
1964年生まれ、神奈川県横浜市出身。1987年に横浜国立大学経済学部を卒業後、第一勧業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)に入行。2009年に西武ホールディングスに入社し、総合企画本部広報室長に就任。以降は、西武ホールディングス、西武鉄道の両社で広報部長を兼任し、米投資ファンドによるTOBなど有事の際の広報活動をリードした。2021年には西武ホールディングスにて経営企画本部長、2023年4月に西武ホールディングス代表取締役社長 社長執行役員 兼 COOに就任。2024年5月に「西武グループ長期戦略2035」を公表し、不動産事業を核とした西武グループの中長期的な企業価値の向上に尽力。
── 現在の貴社のスローガン「でかける人を、ほほえむ人へ。」が策定された背景を教えてください。
このスローガンは、西武グループの持株会社として西武ホールディングス(以下、西武HD)が設立された2006年に初代社長の後藤高志のもとで策定されたものです。西武HDは西武鉄道の上場廃止後に設立され、信頼回復に向けて「峻別と集中」を基軸としたグループ再編、事業収益力の向上、コンプライアンスの浸透・定着、内部統制の確立を推進してまいりました。
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