文科省 大学教育におけるDXと数理・データサイエンス・AI教育

ポストコロナの大学教育では、デジタル技術の活用が不可欠となる。月刊先端教育編集部が主催し、2020年11月13日に開催された「デジタルキャンパス実践フォーラム」では、文部科学省の担当者が登壇し、大学教育の DX と数理・データサイエンス・AI 教育に係る政策動向について解説した。

コロナ禍によって、大学教育の DX が大きく進展

服部 正

服部 正

文部科学省 高等教育局 専門教育課 企画官
大阪大学大学院・原子力(修士)卒。2002年文部科学省入省。主に、科学技術行政に従事。在カナダ日本国大使館一等書記官(科学・教育担当)、内閣府にて統合イノベーション戦略、バイオ戦略の策定などをこれまで担当。現職においては、高等教育における数理・データサイエンス・AI 教育、DX、インターンシップなどを担当。

コロナ禍は大学教育の DX に対して、どのような影響を及ぼしたのか。文部科学省高等教育局専門教育課企画官の服部正氏は、「ICT は『学びを止めない』という価値をもたらしました」と語る。

「遠隔教育を実施する大学数は、2017年度は28.1%でしたが、2020年5月時点では96.8%まで急増しました(文科省調査)。現在、ほぼ全ての大学で ICT を活用した教育が行われています」

しかし ICT を活用した遠隔授業について、実際の教育現場では様々な意見がある。国立情報学研究所の「4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム」において共有された教員等の声を紹介すると…

(※全文:2159文字 画像:あり)

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