長年の蓄積をもとに戦略実行 満を持してオンライン化へ舵を切る

教育現場では動画授業の試みが始まり、社会人向けの教育研修・講座についても、オンラインのコンテンツを提供する事業者が増えてきた。当座の対策として緊急避難的にオンライン化したものもあるなか、長年温めてきた構想を形にした事例として注目したいのが宣伝会議の取り組みだ。

4年越しの構想が一気に加速

高橋智哉

高橋智哉
宣伝会議 取締役副社長

高巣幸喜

高巣幸喜
宣伝会議 教育講座 本部部長代理

宣伝会議の教育講座は、日本初のコピーライター養成所として開講した「コピーライター養成講座」から始まり、60年以上の歴史を持つ。その後「マーケティング実践講座」「広報担当者養成講座」「デジタルマーケティング実践講座」など、広告業界だけでなく、さまざまな業界でマーケティング・コミュニケーションに携わる人材向けの教育講座を多く開講してきた。年間2万人以上が受講し、満足度90%という実績を誇る。

長らく会場に足を運んでもらう「リアル講座」のみの展開だったが、4年前からは本社のある東京会場に加え、札幌、仙台、金沢、名古屋、大阪、広島、福岡の全国7拠点でも東京の講座を受講できる「同時中継」を開始した。各拠点で独自の講座も行っているが、「やはり最先端の講座が東京に集まっているのも事実。それを受講したいニーズが高いことがわかりました」と同社取締役副社長の高橋智哉氏は振り返る。だが、同時中継で受講するには…

(※全文:2091文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。