お好み焼文化を守り、世界に挑戦する、食のプロフェッショナルを育成

お好みソース製造というカテゴリーで不動の地位を築いたオタフクソース。お好み焼の焼き方などを実践で学ぶ新人研修を始めとする社員研修や社内交流イベント、それらにリンクするよう設計された人事制度など、食文化を世界に広げようと挑戦を続ける同社の教育システムについて聞いた。

社会に幸福感を広げる、志のある人財を育てたい

佐々木 直義

佐々木 直義

オタフクソース株式会社 代表取締役社長
1963年生まれ、広島県出身。学習院大学卒業後、1987年にオタフクソース入社。経営企画、財務、購買、国際事業を管掌。1998年 Otafuku Foods, Inc.(米国オタフク)社長、2016年より会長。オタフクソース専務取締役を経て、2015年より現職。

創業98年を迎えたオタフクソース。今では「お好みソース」の生産量トップシェア企業として全国に知られる存在だが、もともとは酒と醤油の卸小売業を営む個人商店として1922年(大正11年)に産声を上げた。その後、酢やソースといった調味料製造にも事業分野を拡げ、戦後の広島に増えたお好み焼店の「サラサラのウスターソースだと、鉄板にソースが流れ落ちてしまう」という悩みを解決する商品として、お好み焼に合うとろみをつけた「お好みソース」を作り始めたのは1952年(昭和27年)のこと。

創業以来、「食を通じて『健康と豊かさと和』をもたらし…

(※全文:4462文字 画像:あり)

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