新ビジネススクールでVUCA時代のリーダー育成 アゴラとレアリゼ

アゴラ研究所とレアリゼは2020年10月、「正解のない時代」の経営判断に必要なマクロな視点や教養、分析力を身につけるためのビジネススクール「アゴラ・サーバントリーダーシップ ビジネススクール」を開校すると発表した。対象者は、40代〜50歳前後の部長クラスや新任役員。

 レアリゼは20年にわたり上級管理職などリーダー候補の育成をサポートしてきたが、近年、各社の人事担当者から「今の時代の経営陣には政治、経済、社会の広い視野が求められるが、自社や自分たちの業界のことにしか関心がないことが多い」という悩みが寄せられていたという。一方のアゴラも、社会に影響力を与える人材育成に以前から関心があり、両社で課題認識が一致。コロナ危機もあり、ますます不透明になるVUCA時代のリーダー層育成のためにコラボレーションすることになった。

 両社は、同ビジネススクールを会社・業種・政官民の垣根を越えて議論し、自分の足りないところを発見し、そこから新たな未来をアウトプットする本格的「知的格闘」の場と定義。講座では、「リベラルアーツ」「サイエンス」「社会課題」の3つの観点から学び、「リアリスト」「ビジョナリー」「サーバント」の能力を磨き、「未来を創造するリーダー」へと成長できるように支援する。

 第1期は2020年10月から2021年3月までの半年間で、「リアリスト」「ビジョナリー」「サーバント」の3つのクールに別れて開催。第1クール(10〜11月)の「リアリスト」は、アゴラ研究所所長の池田信夫氏がマスター講師を務め、元日銀理事の早川英男氏、歴史学者の片山杜秀氏らが登壇する。

20.06.29news2