大和書房、フランスで16万部超のベストセラー『絶望しかけた女子のための世界史』日本語版で刊行
株式会社大和書房は2026年3月18日、フランス人ジャーナリスト・ティチュー・ルコック(Titiou L ecoq)著の『絶望しかけた女子のための世界史』(鳥取絹子訳)を発売した。フランスで16万部を超えるベストセラーとなった本書の待望の日本語訳版で、先史時代から現代までの女性たちの姿を最新の歴史研究にもとづいて描き直した一冊である。翻訳は、フランス語翻訳家で評論家の鳥取絹子が担当した。

本書が問い直すのは、「女性は歴史的に家庭に属してきた」という従来の歴史観だ。著者のルコックは、この通説が実際には後世に作られた物語にすぎないと指摘し、長年見えなくされてきた女性戦士、女性作家、女性革命家らの存在を豊富な史料と研究をもとに可視化した。全17章で構成され、先史時代のヴィーナス小像が示す女性の地位から、中世の女王・女性建築従事者、近代の参政権運動まで、通史的かつ平易な語り口で綴られている。四六判・320ページ、定価2,530円(税込)。
【目次】
イントロダクション 女性たちは決して黙っていなかった
Ⅰ 先史時代
1 先史時代、女性は存在していたの?
2 ヴィーナス小像と女性の地位
3 「仕事」が生まれ、女性差別がはじまる
Ⅱ 古 代
4 古代の女性戦士と女性市民
Ⅲ 中 世
5 中世では、女王や女騎士が権力を行使していた
6 女性たちは大聖堂を建設していた
7 大監禁
8 「 魔女狩り 」から逃れる
9 女性作家、忘れられた名詞と職業
Ⅳ 近現代
10 啓蒙時代の「 女学者 」たち
11 消された女性革命家たち
12 一九世紀は、ドレスと処女と「 女の人形 」
13 一九世紀の男性階級への抵抗
14 銃声の中に? それとも台所に?
―― 女たちの二〇世紀のはじまり
15 戦争は男だけのものではなかった
―― 第二次世界大戦
16 戦後、女性は市民になった――はずだった
17 さて、女性差別は終わった?
結 章 忘れないために新しい歴史を知る
近年、歴史研究における女性の役割の再評価が進んでいる。本書はその流れに沿った一冊であり、フランスでの大きな反響を経て日本語版が刊行されたことで、国内の読者層にも広く届く機会が生まれた。