AIと社会の共生・共創でみる これから必要な人材育成と学び
東京科学大学データサイエンス・AI全学教育機構は3月14日、「生成AI時代における教育が導く未来」をテーマにシンポジウムを開催した。専門分野で活躍する3名が登壇し、生成AI時代を生き抜くための日本社会のあり方・能力・人材育成など多角的な視点から講演が行われた。
DS・AI を取り巻く社会変化
共創型エキスパート人材育成
2024年10月、東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し、東京科学大学が誕生した。両学ともに統合前から文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育の全国展開の推進」事業に選定され、拠点校・特定分野校として活動してきた。
統合を機に、拠点校・特定分野校の機能を担う全学教育組織として、両大学のデジタル教育事業を再編し「東京科学大学データサイエンス・AI全学教育機構」を同年10月に設置。2校が培った最先端の知見をもとに、領域横断的な学修、新たな学術領域の創出を目指し、DX人材育成を推進していくという。
このシンポジウムは、最新の国際状況を踏まえた講演とパネルディスカッションにより、データサイエンス (DS)・AIを取り巻く課題や次世代に向けた展望を明らかにする意義深い機会となった。
冒頭、同大学理事長の大竹尚登氏、学長の田中雄二郎氏、文部科学省来賓として高等教育局専門教育課企画官の森次郎氏に続き、機構長である三宅美博氏が挨拶した。
「先端技術が抱える社会的課題に向き合いながら、その可能性を大きく伸ばしていく人材の育成が急務です。我々は『共創型エキスパート』人材の育成を目指しています。そこで培うのは、DS・AIを駆使する力(DS・AIを駆使できる理論的基盤)、DS・AIで交わる力(DS・AIで専門の境界を越えて多様な人々と協力)、そしてDS・AIを教える力(DS・AIの未来を担う若者を教育・指導)の3つの能力です。技術の学修はもとより、分野横断的な学びの創出や指導力など、多角的な能力修得を支援していきます」
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