長寿企業とパーパスの関係性 本質は言葉ではなく姿勢と行動
世界一の「長寿企業大国」と言われる日本。企業が長く続く要因と、現在注目を集めるパーパスにはどのような関係があるのか。2025年に論文「長寿企業から見た組織の継続性とパーパスの関係性」を執筆した青木崇准教授に、その関連について話を聞いた。
長寿企業は以前から
パーパスを大切にしてきた
青木 崇
流通科学大学 商学部 准教授
東洋大学大学院経営学研究科経営学専攻博士後期課程 修了。専門は、コーポレート・ガバナンス(企業統治)、経営戦略、人的資本経営。主に、企業理念や女性役員の割合と企業パフォーマンスの関係など、組織の継続性とパーパスについて研究を行っている。
── 国内の長寿企業とパーパスにはどのような関係性がありますか。
長寿企業を100年以上続いている企業と定義すると、国内には4万社以上あり、日本は世界一の長寿企業大国です。パナソニックや花王などの大手企業の名が浮かびますが、大半は中小企業が占めています。これらの企業の多くは以前から経営理念やフィロソフィーを掲げ、それを実現するために事業を展開してきました。
最近使われるようになったパーパスは直訳すると目的であり、それは経営理念を実現することも含まれるため、長寿企業はパーパスという言葉が出てくる前から、それに基づく経営をしてきたと考えることができます。長寿企業にとって経営理念は、100年以上続く強みになっています。創業者の考えに基づいて事業が始まり、世代交代した後もその経営理念が受け継がれていくことで、精神的支柱になっていると考えられるからです。
(※全文:2013文字 画像:あり)
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