国を担うデジタル人材育成に危機感 第1回 デジタル人材育成推進協議会開催

2022年9月29日(木)、文部科学省にて第1回 デジタル人材育成推進協議会が開催された。

本協議会は、今後の日本の産業競争力を高めるため、産官学がともにデジタル人材育成について議論する場として文部科学省・経済産業省が共同で設置したもの。

会議冒頭に永岡桂子文部科学大臣と西村康稔経済産業大臣が挨拶を行い、社会のデジタル化が加速する中でIT人材の大幅な不足が見込まれていることを指摘。これに対応するためには産官学のよりいっそうの連携が不可欠であると述べるとともに、今後の方向性を示す場としての協議会に期待を表明した。

その後の議事では、文部科学省・経済産業省それぞれからデジタル人材育成に関するこれまでの取り組み紹介が行われ、続いて、高等教育機関や民間企業の構成員から現状の課題に対する指摘や、推進している取り組みなどが発表された。

各者の発表・議論を通して、人材育成の場として大学・高専などの高等教育機関へ期待する意見が相次ぎ、教育・人材育成の推進には産官学連携が必須であるという認識が共通してみられた。

また、高等教育機関の委員からは2020年のIMDデジタル競争力ランキングで日本が63カ国中62位に低迷しており、諸外国に比較してデジタル人材育成のための体制整備が遅れていることや、育成の規模が小さいことなども課題・懸念として挙げられ、危機感の強さがうかがわれた。

今回の配布資料は下記より参照可能。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/122/giji_list/mext_00001.html

22.9.30news1