豊岡市と辻󠄀調理師専門学校、国際化人材の登用・育成に関する協定締結

辻󠄀調理師専門学校は9月15日、自治体と教育機関の協働による外国人留学生等の登用、およびその育成モデルを確立することを目的に、兵庫県豊岡市と包括連携協定を締結したと発表した。

同校と豊岡市は今年7月、新型コロナウイルス拡大の影響下において、「城崎温泉における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」の策定に協力した経緯から、新型コロナウイルス終息後の対応についても意見交換を行ってきた。そして今後はインバウンド観光の回復と推進を担う国際化人材の登用と育成を、より効果的に行う必要があるという考えで合意し、今回の締結に至った。

豊岡市は以前より国際化人材の登用を積極的に行っていたが、同時に温泉地の旅館を支える料理人が不足しているという課題を抱えていた。今回の連携により、同校で専門教育を受け技術を持った料理人、かつ語学能力の高い外国人留学生の登用ができ、豊岡市の課題解決の一助になると考えられる。また同校も、外国人留学生の日本国内での就労可能性が広がることに期待しているという。

辻󠄀調理師専門学校の辻󠄀芳樹校長は、「国際化を担う人材のマッチングを、地方自治体と都市部の教育機関が連携して行う事例は少ないため、豊岡市と私たちが連携することに大きな意味があると思います。豊岡市ではすでに多くの外国人登用が進んでいますが、外国人人材を、単なる労働力ではなく共に働く仲間として受け入れ、異なる価値観をも街の活性化に活かそうとしている点に共感しました。この連携が、コロナの影響で打撃を受けた観光産業のリカバリーを担う一助となることを願います」とコメントしている。

20.09.16news1

豊岡市市長 中貝宗治氏(左)と辻󠄀調理師専門学校校長 辻󠄀芳樹氏