高専生によるDL活用ビジネスコンテスト、本戦に11チームが出場

2020年から毎年行われている高専生によるビジネスコンテスト「全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト」(以下、DCON)を運営するDCON実行委員会は3月28日、2024年度の同コンテストの本選について、概要を発表した。

DCONは、高専生がつくるチームがディープラーニングを活用したビジネスプランを提案し、現役の起業家やベンチャーキャピタリストによる審査を受けるコンテスト。審査は、事業性や技術的な実現可能性、ディープラーニングの用法や社会課題解決への貢献度にもとづき行われる。

主催は、独立行政法人国立高等専門学校機構と一般社団法人日本ディープラーニング協会。実行委員長は東京大学大学院教授の松尾豊氏。

一次審査は書類、二次審査はプロトタイプにもとづいて行われ、それを通過したチームが本選に進む。本戦出場チームは、現役の起業家・経営者らメンターの指導を受けてビジネスプランを磨き上げ、審査員の前でプレゼンテーションする。その出来も加味して、審査員が評価額を決定。もっとも高額のチームに最優秀賞と起業資金100万円が贈られる。

DCON2024は、昨年7月から10月にかけて募集が行われ、31の高専から72チーム(昨年度の1.6倍)がエントリー。2度の審査を勝ち抜いた11チームが本戦に出場する。本戦は5月10日と11日に東京・渋谷のヒカリエホールで行われる。

釧路工業高等専門学校のチーム「メディア工学研究室」は、AIを活用したロードキル(野生動物と車両の衝突事故)減少プラン「シカとの遭遇~no accident, no more cry…~」を、大分工業高等専門学校のチーム「Sleep-New-World」は、睡眠不足を解消するAI枕「FAIP (Future Artificial Intelligence Pillow)」を、東京都立産業技術高等専門学校品川キャンパスのチーム「Technology七福神」はAIを駆使した電話詐欺対策「FraudShield AI」をプレゼンする予定。

詳細は以下から見ることができる。

https://dcon.ai/teams/

 

Photo by Adobe Stock / WrightStudio