熊本県教育長 子供が自らの可能性を拡げ、未来を切り拓ことができる教育を

熊本県は、基本理念として掲げる「自らの可能性を拡げ、未来を切り拓く 熊本の人づくり」の実現に向けて、ICT教育や変化の激しい時代に対応した教育、世界に羽ばたく志ある人材の育成などを推進。熊本県の教育行政の取組について、県教育長の越猪浩樹氏に話を聞いた。

教育委員会一丸となって
基本理念の実現に取り組む

越猪 浩樹

越猪 浩樹

熊本県教育委員会 教育長
1960年生まれ。1984年、熊本大学文学部を卒業し、熊本県公立学校教員に着任。2012年、熊本県立宇土高等学校・宇土中学校長。2014年、熊本県教育委員会事務局 教育指導局高校教育課長。2016年、熊本県教育委員会事務局 教育指導局長。2018年、熊本県立熊本高等学校長。2021年、学校法人熊本壺渓塾学園理事。2025年4月、熊本県教育委員会 教育長に就任。

──熊本県では、教育行政の基本方針や目指す方向性をどのように描かれていますか。

本県では昨年12月、くまもと新時代教育大綱及び第4期熊本県教育振興基本計画を新たに策定しました。大綱及び計画には、共通する基本理念、基本目標を掲げるとともに、基本目標に沿って10の基本的方向性を定めています。

基本理念は「自らの可能性を拡げ、未来を切り拓く 熊本の人づくり」であり、これは将来の予測が困難な時代にあっても、子供たち一人一人が自らの可能性を大きく拡げ、自らの力で未来を切り拓いていく、…

(※全文:5583文字 画像:あり)

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