IICA ITの力で地域のミライを創る 「永遠に完成しない学校」の挑戦
「人材育成を通じ、次世代の100年を創る」をキーワードに、主にIT人材と観光サービス人材を育成するために設立されたイデアITカレッジ阿蘇(IICA)。九州一円の地域活性化事業を手掛けながら校長として同校を率いる井手修身氏に、設立の背景、これまでの手応え、今後のビジョンを聞いた。
グローバルとローカルを見据え
100年先を担う人材を育てる

井手 修身
イデアパートナーズ株式会社 代表取締役
学校法人イデア熊本アジア学園
理事長(専門学校イデアITカレッジ阿蘇 校長)
1986年、株式会社リクルート入社。社内で地域活性事業部を立ち上げ、全国の地方創生に携わる。2006年、イデアパートナー株式会社を起業し、九州を中心に旅館再生や地域活性化のプランニングに携わる。2022年4月にITと観光サービスの人材を育成する専門学校イデアITカレッジ阿蘇(IICA)を開校し、「永遠に完成しない・進化し続ける学校づくり」を展開中。内閣官房『地域活性化伝道師』。
──IT人材・観光サービス人材を育成する学校を南阿蘇村に立ち上げた背景をお聞かせください。
南阿蘇村は九州のほぼ中央に位置する自然豊かな地域です。熊本市内から車で約50分、福岡からも2時間ほどでアクセスできます。かつては東海大学のキャンパスがありましたが、2016年の熊本地震で甚大な被害を受け、大学は村から撤退しました。人口約1万人の小さな村にとって、若い世代の活力が失われた影響は小さくありませんでした。だからこそ、「もう一度、この場所に学校をつくろう」という思いが生まれました。若者を呼び戻し、地域に再びエネルギーをもたらしたいという願いが、開校の背景の1つにあります。
また、日本の少子高齢・人口減少下において、…
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