〈選抜〉の目的と基準を明確に サイエンスとエンジニアリングの視点を

深い思考力と豊かな表現力を育むことを指導理念として掲げるSAPIXをはじめ、様々な教育事業を展開しているSAPIX YOZEMI GROUP。共同代表の髙宮敏郎氏に、現在の高大接続改革や高校入試の動向、いまの時代にマッチした理想的な〈選抜〉の在り方を聞いた。

髙宮 敏郎

髙宮 敏郎

SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表
教育学(博士)。学校法人高宮学園代々木ゼミナール副理事長。株式会社日本入試センター代表取締役副社長、株式会社ベストティーチャー代表取締役社長、Triple Alpha Inc.代表取締役会長を兼務。慶應義塾大学経済学部卒業後、三菱信託銀行(現:三菱UFJ信託銀行)に入社。2000年4月、祖父(故髙宮行男氏)が創立した学校法人高宮学園に入職。同年9月、米国ペンシルベニア大学へ留学、教育学博士号を取得。2004年12月に帰国し2009年から現職。

高校入試の英語4技能評価 選抜に大事なのは「識別力」

──2021年から始まる「大学入学共通テスト」の枠組みでの民間試験の活用が延期されました。高校入試における英語4技能評価はどのような状況でしょうか。

英語に関して言えば、東京都が2022年2月の都立高校入試に向けて、東京都教育委員会が監修し、民間の資格・検定試験実施団体が行う新たな…

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