偏差値では測れない 「のびしろ」を掘り起こせ

大学入試改革が足踏みする中、思考力に特化した試験内容や中高一貫校の人気の高まりなどにより、先行して動いているのが中学受験だ。学習塾主催の模試とは異なる視座に立ち、「思考コード」なる新指標を取り入れた合否判定を行う首都圏模試センターに話を聞いた。

大学入試改革を先取りし『思考力型』にシフト

北 一成

北 一成

首都圏模試センター 取締役・教育研究所長

中学受験模試の先駆けである「四谷大塚」や、大規模な中学受験専門塾「日能研」、難関校狙いの小学生や保護者から圧倒的な支持を受ける「SAPIX」と並び、『4大模試』のひとつとされるのが「首都圏模試」だ。その運営を担う株式会社首都圏中学模試センターは、特定の塾に依拠しない中立公正な判定を行えるようにと、複数の学習塾の同額出資と小口投資家のサポートにより29年前に設立された。

現在、継続的に実施している試験は、中学受験スタート模試…

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