砂丘をサステナブルな教育資源に 砂の美術館

「鳥取砂丘 砂の美術館」は、砂を素材に作る彫刻、砂像(さぞう)を展示する世界で初めての美術館。鳥取の地域資源とも言える砂丘の砂を、子どもたちの教育に活かす取り組みが始まっている。砂の魅力やその可能性について聞いた。

最後は砂に返す 究極の大人の砂遊び、砂像の魅力

下澤 武志

下澤 武志

鳥取砂丘 砂の美術館 副館長
鳥取市出身。信州大学経済学部経済システム法学科卒業。株式会社伊藤園で営業職。その後鳥取市に Uターン。鳥取市観光コンベンション協会で観光の仕事に携わり、2008年から砂の美術館に勤務。2018年砂の美術館の指定管理者変更に伴い、株式会社イズミテクノに入社、現在まで砂の美術館の管理運営に携わっている。

気の遠くなるような年月を経て自然が作り出した鳥取砂丘。この地域資源を活かし、鳥取を訪れる人々に今までにない感動を与えたいと、2006年に開館した「鳥取砂丘 砂の美術館」。砂像彫刻家兼プロデューサーとして、国内外で活躍する茶圓(ちゃえん)勝彦氏が総合プロデュースを務め、海外各国から砂像彫刻家を招いている。

砂像とは、砂と水だけで作る造形作品。「砂像のコンセプト、大きな特徴の一つは、砂を使って形を作って、最後はまた元の砂に返すことです」と副館長の下澤氏は説明する…

(※全文:2141文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。