「子育て王国とっとり」建国10年 少子化対策と移住定住者増を目指す

2010年に「子育て王国とっとり」の「建国」を宣言した鳥取県では、妊娠・出産から子どもの成人に至るまで幅広い施策を行い、全県民が「鳥取で子どもを育てたい」と思える地域づくりを進めている。15年連続で待機児童ゼロを達成した施策など、子育て支援の取り組みについて聞いた。

15年間「待機児童ゼロ」を実現 全国でも珍しい子育て支援条例

稲村潤一

稲村潤一

鳥取県 子育て・人財局 子育て王国課長
1963年鳥取県生まれ。中央大学法学部卒業。1988年鳥取県へ入庁。農業改良課を振り出しに企画課、市町村振興課、教育委員会事務局、障がい福祉課、林政企画課など庁内各部局を経験したのち、2018年より福祉保健部から分離した子育て・人財局の現職。

「子育て王国とっとり」のきっかけとなったのは、2008年に1.43という過去最低を記録した合計特殊出生率だ。もともと鳥取県は、全都道府県のなかで最も人口の少ない県。1985年に約62万人でピークを迎えた後は減少傾向が止まらず、現在は約55万人に減少している。このまま少子高齢化が進めば地域の活力維持に支障をきたすばかりか、県の存続自体も危ぶまれかねない。実際、2014年に日本創成会議が公表した消滅可能性都市には、県内13町が該当していたという。

「合計特殊出生率が過去最低になった2008年、就任2年目だった平井伸治県知事が…

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