多様化が進む塾業界 受験指導から幅広い『学び』の提供へ
少子化により塾業界には厳しい状況が続く中、以前市場規模は維持している。新たな学び方やサービス展開など、塾業界のこれまでと最前線を紹介する。
多様化する教育サービス
山田未知之(やまだ・みちゆき)
塾の事業形態は、時代に合わせて変化している。今から20年程前までは、地域における都道府県立トップ高校への受験をめざす子供たちを対象に、学力向上のための教育サービスを提供することが事業の主軸だった。
ところがこの20年程の間に、個別指導型、自立学習型など指導方法が多様化し、学力の高い子供たちだけでなく、幅広い学力の子供を対象としたり、あらゆる学齢層に向けて教育サービスが提供されるようになり、業態も多様化している。少子化が進む一方で、そうしたことが奏功し、業界全体の市場規模を維持することに繋がっている。(図)
例えば大学受験における指導は、それまで学習塾が得意としてきた…
(※全文:2348文字 画像:あり)
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