社会の変容に応じた、学校・民間教育の垣根を超えた公教育

少子化や教育サービスの多様化が進むなか、将来を生き抜く子ども達の幸せとは何か。あらゆる垣根やしがらみを脱した未来社会の教育の姿を探る。

変容する社会における、子どもの幸せと教育

安藤大作(あんどう・だいさく)

安藤大作(あんどう・だいさく)

22歳の時、八畳一間で開いた塾は、またたく間に地域の一番塾へ。十数校舎を数える三重県有数の人気塾となる。無限の可能性と子どもへの愛情で様々な事業を展開。保育園を2園設立、自宅を学童保育施設にして3ヵ所展開。子供のスポーツクラブを設立して体育からもアプローチをする。家庭教育に力を入れ、公益社団法人日本PTA全国協議会副会長を務める。また様々な民間教育の全国団体を組織する民間教育団体連絡協議会の代表も務めている。文部科学省、経済産業省他、委員多数。

学習塾は、経営自己責任のもとで自由に教育表現をしてきました。もちろん社会に支持されるかどうかがその生命線になります。社会とは保護者であり、児童生徒本人でもあります。

保護者がわが子に寄せる思い、それは「将来を生き抜くわが子の幸せ」です。

つまりは「幸せ」です。では何が「将来の幸せ」に繋がるのか?

この問いに関する社会共通の答えがなくなってきたのが今の時代です。したがって塾が提供する教育のサービスも多種多様になってきました。もちろん自由な教育表現ですから、学校以上にダイナミックな教育表現が世の中に出てきているわけです。

かつて人口増加時代の社会は、市場が拡大する一方でした。その巨大化していく需要に応えるために…

(※全文:2673文字 画像:あり)

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