地域で「暮らす」体験を創出、スタディツアーで「教育」を問い直す

従来の修学旅行のあり方を変え、より深い学びを追求する体験型教育旅行「スタディツアー」の挑戦が始まっている。一般社団法人 旅する学校は、新渡戸文化中学校・高等学校が実施しているスタディツアーを、学校の枠を越えた多地域・多世代型のプログラムとして展開している。

修学旅行の新しいカタチ
「スタディツアー」を実践

水谷 岳史

水谷 岳史


一般社団法人 旅する学校 理事
株式会社On-Co 代表取締役
1988年生まれ、三重県桑名市出身。高校時代から地域活性化等のイベント企画に携わる。家業の造園業に従事しながら、空き家を活用したシェアハウスや飲食店を数軒運営。ライフデザインやコミュニティ形成に取り組み、2019年に株式会社On-Coを共同創業。On-Co代表として全体運営を担うほか、幅広い社外プロジェクトにも参画し、一般社団法人旅する学校の理事を務める。Forbes Japan「NEXT100」に選出。総務省 地域力創造アドバイザーも務める。

今、多くの学校で行われている修学旅行は、画一的なスケジュールが決められ、大人数で観光地を回るのが一般的だ。一方、「旅する学校」がコーディネートするスタディツアーは中高生が行きたい場所を自分で決定し、少人数で訪れ、その地域で「暮らす」ような体験をする。しかも単発で終わるのではなく、複数回訪れることができる。

「旅する学校」の理事・水谷岳史氏は、三重県桑名市を拠点に株式会社On-Coを経営しながら、スタディツアーのプロジェクトに参画。長年、空き家活用やコミュニティ形成に取り組み、On-Coでは、空き家を借りたい人の情報を公開し、大家さんを募るサービス「さかさま不動産」をはじめ、様々な事業を展開している。

「旅する学校」の代表理事、山藤旅聞氏(新渡戸文化中学校・高等学校 副校長)が三重で講演会を開催した際、水谷氏は山藤氏と意気投合し、「旅する学校」の活動に携わるようになった。民間企業として培ってきた力を生かし、…

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