伊勢志摩に社会課題解決の新拠点 「地球を想い、安らぎながら働く」

三重県志摩市、海から徒歩90秒の好立地に立つ「CO Blue Center」。コワーキングスペース、コーヒースタンド、サウナ、研究所などを複合し、志高い人々が集い、地域や社会の課題解決に挑む拠点としても機能する。オーナーの東山迪也氏に、運営の工夫や手応え、今後のビジョンを聞いた。

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東山 迪也

東山 迪也

CO Blue Center オーナー
FOLK FOLK Inc. 代表取締役
伊勢志摩の高校卒業後、大阪で音楽理論、音響、照明などを総合的に学び、三重県内の結婚式場に就職。2012年に独立し、ウェディングプロデュース会社Wedesign Inc.を創業。2017年、結婚式場FOLK FOLKを設立。ホステル・カフェも併設した複合サービス施設となっている。2023年、ソーシャルビジネスが集結するオフィス群CO Blue Centerを開業。同年、寄付型NPO法人三重ソーシャルビジネスファンド設立。主に志摩市・伊勢市の行政と官民連携し、地方創生事業にも着手。

──ご自身で立ち上げた事業のほか、起業家支援にも力を注ぐようになった経緯をお聞かせください。

ウエディング事業で2012年に起業したことが背景にあります。ウエディングのプランニングやプロデュースは一人ではできません。お花屋さん、映像クリエイター、写真家、ヘアメイクアーティストなど、さまざまな分野のプロフェッショナルとチームを組み、従来とは一味違う結婚式の形を提案してきました。

やがて、ウエディングとはまったく別の事業領域や、まちづくりのプロデュースといった仕事も増えていきました。地域のお祭りや行政のピッチコンテストなどを通じて、後輩の起業家たちから相談を受けることが多くなったんです。そうしたなかで、「自分が今までやってきたプロデュースのスキルを活かせば、起業家たちを支援することもできるのではないか」と考えるようになりました。

最初から「起業家支援を事業にしたい!」と強く思っていたわけではありません。ウエディング事業の一環で2017年にオープンした「FOLK FOLK」という結婚式場には、…

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