三重県教育長 一人ひとりの自己肯定感を涵養する教育に力を注ぐ
一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を目指し、「自己肯定感の涵養」と「いじめの根絶」を強く打ち出している三重県。探究学習やICT教育の推進、教員不足の解消や学校の働き方改革、不登校への対応など、三重県の取組について、県教育長の福永和伸氏に話を聞いた。
一人ひとりの可能性を
最大限に引き出す教育を実現へ

福永 和伸
三重県教育委員会 教育長
1983年に三重県庁に入庁。県立亀山高校の校長も務める。三重県庁で戦略企画部長等を務めた後、2021年3月に退職。外郭団体の国際環境技術移転センター 専務理事兼事務局長を経て、2023年4月に三重県教育委員会教育長に就任。
──三重県が目指す教育の方向性について、お聞かせください。
教育の現状について、大きく3つの課題があると考えています。①人口減少や超スマート社会が進展するなかで、将来予測が困難な時代を生き抜く力を育んでいかなければなりません。②生きづらさを抱える子どもも増えるなかで、誰一人取り残すことなく、子どもたちの学びを支えることが重要です。不登校・いじめ・特別支援教育・外国人児童生徒・子どもの貧困などに対するケアが不可欠です。③少子化に伴う学校の小規模化、教員不足や教員の多忙化などの課題に対応し、教育基盤を整えていく必要があります。
2024~2027年度を計画期間とする「三重県教育ビジョン」では、…
(※全文:4150 文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。