奈良県教育長 「学校目線」「子ども目線」を大切にし、生きる力を育む

県立高校の校長を経て、奈良県教育長に就任した大石健一氏は、コロナ禍の時期、「学校教育とは何か」という問いに向き合わされたと語る。学校現場に根差した教育行政の方向性や、県が推進する「学ぶ力」「生きる力」を育むための取組について、大石教育長に話を聞いた。

コロナ禍で考えさせられた
「学校教育とは何か」

大石 健一

大石 健一

奈良県教育委員会 教育長
1965年生まれ。1987年に奈良県教育委員会に高校教員として採用され、教育委員会事務局では学校教育課長や教育研究所長を歴任。県立畝傍高等学校校長を経て、2024年4月に奈良県教育委員会教育長に就任。

──奈良県では、目指す教育の方向性をどのように描かれていますか。

本県は第2期奈良県教育振興大綱において、子どもたち一人一人の「学ぶ力」と「生きる力」を育む「本人のための教育」を行うことを目指す方向性として掲げています。

私は今年4月に県教育長に就任する前、県立畝傍(うねび)高校の校長として学校現場に従事していました。県教育長としても「学校目線」「子ども目線」を大切にし、現場に即した教育行政を心がけたいと思っています。

コロナ禍で一斉休校になっていた時期、…

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