奈良先端大 先端研究を社会に実装、「未来を共創する」大学へ

大学院大学としての特徴を活かし、1991年の創立以来、情報科学、バイオサイエンス、物質創成科学の3領域を主軸に、最先端の教育研究を進める奈良先端科学技術大学院大学。「共創」を理念に掲げ、新たな挑戦を牽引する塩﨑一裕学長に、就任以来の手応えと今後のビジョンを聞いた。

起業に向けた実践的な学びで
イノベーション人材を育成

塩﨑 一裕

塩﨑 一裕

奈良先端科学技術大学院大学学長
京都大学大学院で酵母細胞生物学の研究に取り組み、1992年に理学博士号を取得後、米国Scripps研究所で研究を継続。1998年にはカリフォルニア大学(UC Davis)でAssistant Professorとして自らの研究室を立ち上げた。酵母の細胞内情報ネットワークの研究を進め、2002年にAssociate Professor、2008年にProfessorに昇任。2010年から奈良先端大に研究室を移し、教授として教育研究に携わるとともに国際担当や教育担当の学長補佐等を歴任。2021年より同大学の学長を務める。

──イノベーション人材やリーダー人材の育成・輩出に向けた教育活動についてお聞かせください。

技術人材やアントレプレナーの育成、およびイノベーション教育を主体的に企画・運営するために2020年、教育推進機構という組織の中に「イノベーション教育部門」を立ち上げました。最先端の科学技術の研究成果を社会実装にまで発展させることができれば、新しい価値創造につながります。そこで、先端科学技術を活かし、社会や経済を支える高度な専門性を持った人材の養成などを目指して設けられたのがこの部門です。

特定の専門分野や技術に精通していても、そこに閉じこもるのではなく、自分とは違うさまざまな分野の人たちとコミュニケーションを図り、チームを組んで協力しながら、広い視野と発想力を持って社会課題に取り組める人間力を育成したい。そうしたことを実践的に取り組めるプログラムを大学として進めていこうというのが…

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