中世~近代の岡山県教育史

寺子屋や私塾の数が全国トップクラスと、中世後期から充実した教育環境を誇った岡山。江戸時代には岡山藩主・池田光政により、日本初の庶民のための学校・閑谷(しずたに)学校が設立された。18世紀後半から19世紀前半、民衆の教育熱の高まりとともに、閑谷学校の名声は全国に広まった。

室町時代末期から300年 矢吹家代々に受け継がれた寺子屋

戦国時代の15世紀末から16世紀末にかけて開設された寺子屋は、全国的に見ても17に過ぎないが、岡山県下では最初の寺子屋として1570(元亀元)年、備前国妹尾(せのお)(現・岡山市妹尾)に矢吹学舎が設立されている。

『日本教育史資料』によれば、岡山における寺子屋の数は...

(※全文:2393文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。