非認知能力を養う「夢育」 教育県岡山の復活を目指す

非認知能力を養い、ふるさと学習や地域学といった PBL に力を入れる岡山県。夢を叶えるための主体的な学びを生み出している。トップレベルの ICT 活用指導力を備えながらも、さらに上を目指し「教育県岡山」の復活を掲げる、県の教育の取り組みについて聞いた。

夢を育む教育「夢育」で、学びのチャレンジ精神を育成

――岡山県の教育の特色である「夢育」についてお聞かせください。

鍵本 芳明

鍵本 芳明

岡山県教育委員会 教育長
1961年、岡山県生まれ。1984年4月から里庄町立里庄中学校で社会科教諭として勤務。その後、岡山県教育庁義務教育課生徒指導推進室長、教職員課長を経て、2016年4月教育次長に。2018年4月岡山県教育委員会教育長に就任し、現職。

岡山県では、知育・徳育・体育をバランスよく促進し、心豊かに、たくましく、未来を切り拓いていける人材を育成するため、これまでさまざまな学びを通じて、必要な資質や能力を養ってきました。そして、子どもたちが学びに積極的・主体的に取り組んでいけるよう、この3つに加えて夢を育む「夢育(ゆめいく)」を推進しています。

夢育では、子どもたちが夢の実現に向かって挑戦していく経験を繰り返しながら、非認知能力を養っていきます。県ではその非認知能力を、意欲や自信などの「自分を高める力」、自制心や忍耐力などの...

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