スマート農業など最先端技術を取り入れた授業で、開拓精神を磨く

県南の児島湾干拓地に位置する岡山県立興陽高等学校。建学の精神である「開拓新天地」を脈々と引き継いたカリキュラムで、スマート農業など最先端技術を取り入れた授業を行う。チャレンジ精神を持った、社会貢献できるスペシャリストの育成について聞いた。

広大な農地と充実した設備 5科の実践教育

山村 修

山村 修

岡山県立興陽高等学校 校長
岡山大学農学部卒業後、専売公社岡山たばこ試験場、日本たばこ産業植物開発研究所で6年間勤務。1990年より岡山県教職員として31年間教育に携わっている。専門は農業で植物のバイオテクノロジー、草花、野菜。井原市の草花ペチュニアの品種改良や地元ケーブルテレビと連携したハッピー園芸講座の企画、岡山国際蘭展への出展などに取り組んだ。

1917年の創立から100年以上の歴史を誇る岡山県立興陽高等学校。現在は、農業科・農業機械科・造園デザイン科・家政科・被服デザイン科の5学科に約600名の生徒が通っている。専門性を磨くだけでなく、自ら考え、主体性を持って、他人を思いやり、協働して行動できる、実践できる人材の育成を目指している。

同校の山村修校長はこう語る。「農業系の3科は、広大な農地と充実した施設設備を活用した実践教育が強みです。たとえば農業科では 14ha の水田を含む農地で、イネ・ムギの土地利用型低コスト農業や野菜・果樹・草花の栽培、家畜の飼育等を行い…

(※全文:2287文字 画像:あり)

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