廃校をリノベーション 体験型学習施設に

ユクサおおすみ海の学校

ユクサおおすみ海の学校

観光マーケティング事業を手掛ける株式会社BUZZPORTは着地型観光企画「探究とらべる」のサービスを開始。鹿児島県鹿屋市の廃校が体験型学習施設に生まれ変わった「ユクサおおすみ海の学校」と提携し、第1弾となる地方創生キャンプ参加者募集の開始を1月15日、発表した。

地域の独自性を活かした着地型観光プログラムで関係人口の拡大を目指す取り組みが全国各地で注目を集めているなか、「探究とらべる」は観光による地域課題の解決を目指す地方都市を舞台に、そこで事業を営む人々と地方創生に関心を持つ都会の人々の交流を生み出す観光プログラムだ。

旧教室に2段ベッドが並ぶ大部屋

旧教室に2段ベッドが並ぶ大部屋

校庭に建つツリーハウス

校庭に建つツリーハウス

フィールドワークで訪れる旧海軍鹿屋基地

フィールドワークで訪れる旧海軍鹿屋基地

少子化の影響を受け全国で毎年500近い小中学校が廃校になっている中、その有効活用策として注目を集めているのが学校の宿泊型体験施設へのリノベーションだ。

第1弾の取り組みとなる「地方創生キャンプ in 鹿屋」は少子化の影響で廃校となった小学校を宿泊型体験施設にリノベーションした鹿児島県鹿屋市の「ユクサおおすみ海の学校」と提携。

豊かな自然に囲まれた廃校ホテルを拠点に市内各所でフィールドワークを実施する。

本事業は、地方創生を考える共通言語・尺度として国連の開発目標であるSDGsの考え方を採用。校舎では、SDGsの考え方を取り込んだワークショップを行う予定だ。

参加日程は、3月27日から29日の3日間。募集人員は20名を予定している。ワークショップを担当するのはBUZZPORT代表の江藤誠晃氏。ツーリズム・プロデューサーとして国内外の観光地活性化策を手掛けてきたマーケティングメソッドを使って具体的な地方創生プランを構想する。

また、本事業はスカイマーク株式会社の協賛を得て羽田~鹿児島、神戸~鹿児島の路線活性化による双方向観光交流を目指す取り組みで、今後他の就航地への展開を目指す。