国はDXの必要を説くも、社員研修のテーマは対人能力が中心 民間調査

ヒューマンアカデミー株式会社は4月9日、調査「社員研修の実態と本音2024」の結果を発表した。社員研修のトレンドや課題について調べた。

全国の民間企業(従業員1,000名以上56%、1,000名未満44%)に勤める人事・研修担当者を対象に、今年2月29日から3月4日にかけて実施。300件の回答を得た。

どのような内容の研修を実施しているかと尋ねたところ(複数回答可)、コミュニケーション研修」が62%で1位となった(画像参照)。「伝え方の研修」が53%、「リーダー研修」が51%と続き、対人能力をテーマとした研修が盛んであることが判明した。働き方の多様化により労働環境が複雑さを増す中、人との関係性や適切なコミュニケーションが重視されていることが伺えた。

一方、国はDX推進の必要を説いている。2018年に経済産業省は「DXレポート――ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開」を発表。DXが実現できない場合、2025年以降、最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性があると警鐘を鳴らしている。

しかしIT・DX研修については、77%の企業が必要性を感じつつも、実施しているのは26%にとどまった。必要性を感じていない企業も14%存在した。国と企業の間にギャップが存在することが明らかとなった。

IT・DX研修について課題と感じる点を尋ねたところ(複数回答可)、「自社に必要なIT・DXスキルが定まっていない」(42%)と「IT・DX人材の育成方法がわからない」(36%)が上位2つを占めた。企業が手探り状態でいることが伺われた。

詳細は以下から見ることができる。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001560.000005089.html

 

ヒューマンアカデミー プレスリリースより