リベラルアーツと深い内省で不変の「理」を追求 奥会津で教育プログラム

福島・奥会津において、独自の学びを提供するサマースクールが始まっている。高校生・大学生がリベラルアーツ思考や東洋的な内省、自然体験を通して、これからの時代を生き抜くための精神的支柱を育む。主宰する青木光太郎氏は、「変わらない本質を追求したい」と語る。

変わりゆく時代の中で、
変わらない本質を追求する

青木 光太郎

青木 光太郎

一般社団法人KOTOWARI 代表理事
1992年生まれ。米ウェズリアン大学で哲学を専攻し、卒業後は投資運用会社のBlackRockに勤務。その後、東京大学で開催した公開講座や教育の本質を考察するウェブメディアの連載など、教育関連の事業を経験。インドのヒマラヤ山脈での数年の瞑想修行などを経て帰国し、一般社団法人KOTOWARIを設立。

2021年に奥会津で新たなサマースクールが始まった。運営するのは一般社団法人KOTOWARIだ。米国のリベラルアーツ大学で学んだ青木光太郎氏が代表理事を務め、理事には一橋大学名誉教授・野中郁次郎氏、ハーバード大学経営大学院教授・竹内弘高氏が名を連ねる。

青木氏が日本の高校から米国のリベラルアーツ大学に進学したのは、「変わりゆく時代の中で、変わらない本質を追い求めたい」と考えたからだった。

「時代が加速度的に変化していく中で、そもそも今、何が起きているのか、『世界』や『人間』をどう捉えるべきか、我々はどうあるべきなのか。根本的な思考力や感性、想像力を磨きたいと考えていたのですが、私が高校卒業後に入った日本の大学は、…

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