福島発で新しい「学び」を発信、被災地で探究学習を先駆ける

灘校の教員を務めていた前川直哉氏は、震災後に福島に移住し、「ふくしま学びのネットワーク」を発足。形あるものは壊れるが、学んだことは壊れない――。前川氏は福島から新しい学びの在り方を創造・発信し、学びのバトンを次代へと託すことを目指している。

福島の高校生に
福島の復興を背負わせたくない

前川 直哉

前川 直哉

一般社団法人ふくしま学びのネットワーク 理事・事務局長/福島大学 准教授
1977年、尼崎市生まれ。東京大学教育学部を卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程を単位取得退学。博士(人間・環境学)。2014年に母校・灘高の教員を退職し、福島県において「ふくしま学びのネットワーク」を設立、理事・事務局長を務める。2018年から福島大学准教授を務める。

「ふくしま学びのネットワーク」の理事・事務局長を務める前川直哉氏は兵庫県の出身であり、灘校で学んでいた高校3年生の時に阪神・淡路大震災を経験。実家の喫茶店が半壊し、大学受験への気持ちが揺らいだ。そうした時、担任の先生からの言葉が心に残っているという。

「形あるものは壊れるが、学んだことは壊れない」

恩師から背中を押され、前川氏は東京大学に進学。卒業後は塾講師やフリーターを経て、2004年に母校である灘校の教員となった。2011年に東日本大震災が起きた際には、個人で東北でのボランティアに入り、さらには2012年から灘校の生徒とともに「東北合宿」と称するボランティア活動に…

(※全文:304文字 画像:あり)

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