福島発で新しい「学び」を発信、被災地で探究学習を先駆ける
灘校の教員を務めていた前川直哉氏は、震災後に福島に移住し、「ふくしま学びのネットワーク」を発足。形あるものは壊れるが、学んだことは壊れない――。前川氏は福島から新しい学びの在り方を創造・発信し、学びのバトンを次代へと託すことを目指している。
福島の高校生に
福島の復興を背負わせたくない
前川 直哉
「ふくしま学びのネットワーク」の理事・事務局長を務める前川直哉氏は兵庫県の出身であり、灘校で学んでいた高校3年生の時に阪神・淡路大震災を経験。実家の喫茶店が半壊し、大学受験への気持ちが揺らいだ。そうした時、担任の先生からの言葉が心に残っているという。
「形あるものは壊れるが、学んだことは壊れない」
恩師から背中を押され、前川氏は東京大学に進学。卒業後は塾講師やフリーターを経て、2004年に母校である灘校の教員となった。2011年に東日本大震災が起きた際には、個人で東北でのボランティアに入り、さらには2012年から灘校の生徒とともに「東北合宿」と称するボランティア活動に…
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