公立学校と「共感VR」活用事例創出、経産省STEAMライブラリーに公開

NPO法人クロスフィールズは、経済産業省「未来の教室」実証事業受託者として「VR/360度映像を活用し、社会課題への理解を深めるデジタル教材」を開発。日本各地の中学・高校と同教材の活用事例の創出に取組み、その事例が「未来の教室」STEAMライブラリーに無償公開されたことを発表した。 

2020年度からクロスフィールズは、VR/360度映像を通じて国内外の社会課題の現場を体感する「共感VR」のデジタル教材を10コンテンツ開発し、STEAMライブラリーで無償公開している。そうした中、「授業計画への取り入れ方や探究学習としての具体的な活用イメージがわからない」という声もあった。そこで教育現場で「共感VR」のデジタル教材の活用イメージを持てるよう、大阪・佐賀・兵庫・宮崎の5つの公立中学校・高校と協働し、活用事例の創出に取り組んだ。

各校は「共感VR」のデジタル教材を活用し、それぞれ探究学習の授業などで活用。その結果、「生徒が授業を通じて探究テーマを発見した」「授業の取り組み姿勢が向上した」「グループ議論の活性化につながった」 等の効果が確認されたという。

これらの活用事例をまとめた教員向けの動画/資料をSTEAMライブラリーで公開している。動画では授業風景や各校の担当者のコメントを紹介。また各資料では授業の組み立て方やデジタル教材の活用に向けた準備等の内容が公開されている。 

STEAMライブラリー
https://www.steam-library.go.jp

230329news2

画像はプレスリリースより。