秋田県教育長 自ら課題を発見し解決する「問い」を発する子どもを育成
秋田県は「ふるさと教育」を基本として、探究型授業や地域に根ざしたキャリア教育、ICT教育などを推進。心豊かで郷土愛に満ち、未来を力強く切り拓く人づくりを目指し、「問い」を発する子どもの育成に力を注ぐ秋田県の取組について、県教育長の安田浩幸氏に話を聞いた。
主体的・対話的で深い学びを実践
「秋田の探究型授業」に力を注ぐ

安田 浩幸
秋田県教育委員会 教育長
1960年、秋田県八郎潟町生まれ。新潟大学理学部数学科卒業。秋田県立高等学校教諭、県教育庁高校教育課長、県立秋田高等学校長、全国高等学校長協会副会長などを経て、2020年4月から現職。
──秋田県では、目指す教育の方向性をどのように描かれていますか。
本県は「ふるさと教育」を基本として、心豊かで郷土愛に満ち、高い志と公共の精神をもって未来を力強く切り拓く人づくりに取り組んでいます。デジタル技術の発展やグローバル化が進む現代においては、変化を前向きに捉え、失敗を恐れずに果敢に挑戦していく力や行動力を養うことが欠かせません。本県では、自ら課題を発見し、他者と協働しながら解決に取り組む「『問い』を発する子どもの育成」に力を注いでいます。
本県の小中学校では、30年ほど前から「秋田の探究型授業」を実施しています。その授業では、子どもたち自身が問いを設定し、グループで対話や議論をし、…
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