「阿吽」と「盲導犬」に原体験を刻む人づくり
社名「アウン」に顧客への志を、ロゴの盲導犬に福島高校時代の記憶を刻む。福島の屋根裏で立てた2,000個の仮説は、やがて「汗をかいているか」と自らに問うバリューへ結実した。こうして象徴に託された理念は、フルリモートでありながら組織に浸透していく。その理念の届け方を聞いた。
阿吽と盲導犬に込めた志
信太 明
アウンコンサルティング株式会社
代表取締役CEO
1968年福島県福島市生まれ。福島県立福島高校卒業。早稲田大学政治経済学部卒業後、リクルート、日本ネットワーク研究所、エービーシー・マートを経て、1998年にアウンコンサルティング株式会社を設立。2005年東証マザーズ上場(現・東証スタンダード)。フルリモート経営を推進し、GPTW「働きがいのある会社」認定、総務省テレワークトップランナー選定など、働き方改革でも注目を集める。
アウンコンサルティングは、検索エンジンマーケティングを中心に、企業のデジタル戦略を支援するコンサルティング会社だ。社名の「アウン」は、阿吽の呼吸に由来する。顧客が言葉にする前に求めているものを感じ取り、期待以上のサービスを届けたい。創業時にCEOの信太明氏が込めたのは、そういう志だった。五十音順で先頭に来るから覚えてもらいやすいという実利もあったが、前向きなことわざや四字熟語から取りたいという思いが先にあったという。「コンサルティング」を付けたのは、事業領域が将来変わっても社名が陳腐化しないようにという先を見据えた計算だ。
ロゴには盲導犬をあしらっている。福島県立福島高校に通っていた頃、校門の向かいに福島県立盲学校があった。音の出る信号機を頼りに横断する盲学校の生徒たちを毎日目にするうち、将来会社を作るなら社会貢献もできる企業にしたいと心に決めた。阿吽の「吽」は神社の狛犬を連想させ、…
(※全文:2570文字 画像:あり)
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