日本版ジョブ型の時代、「会社任せのキャリア」から脱却する方法
日本企業にもジョブ型の人材マネジメントが浸透する中で、今後、自立的なキャリア形成の重要性は増していく。これからのビジネスパーソンに求められるキャリア戦略、とるべき行動について、人事領域に精通する専門家・PwCコンサルティングの加藤守和氏に話を聞いた。
ジョブ型へのシフトで
自立的なキャリア形成が重要に
加藤 守和
── 日本の企業社会におけるキャリア自律の現状について、どのように見ていますか。
日本のビジネスパーソンのキャリア意識は、世界の中で突出して低いのが実態だと思います。パーソル総合研究所が2019年に行ったAPAC(アジア太平洋地域)14ヵ国の意識調査によると、「キャリアの満足度」「昇進に対する意欲」「進退に対する意識」「自己研鑽の意欲」について、日本のビジネスパーソンはいずれも最下位でした。
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