戦略的に仕掛ける“志の醸成”とリーダーシップ革新
将来の経営リーダー候補を早期に見出し、長期的な視点で体系的に育成することが求められている。本稿では、次世代経営リーダーの志を醸成し、自律成長を支える仕組みについて解説する。
なぜ今、経営リーダーの
早期育成が必要なのか

大嶋 淳俊
国立大学法人宇都宮大学データサイエンス経営学部教授
博士(人間科学)。“組織・人材×デジタル”を軸に、経営リーダー育成、企業内大学による組織開発、デジタルマーケティング等の分野を研究。単著に『次世代経営リーダー育成』『企業内大学』『デジタル経営学入門』『観光DX』ほか。産官学連携による地域活性化の実践研究も推進。官庁・自治体の委員を歴任。
(1)AI・DX時代に問われる
新たな経営リーダー像とは
近年、企業経営のあり方そのものが抜本的な変革を迫られている中、求められているのはマネジメント能力にとどまらず、AI・DX時代を理解し、イノベーションと組織変革を主導する創発的リーダーシップである。もはや従来の中間管理職層からの段階的な育成では、時代の要請に応えるには到底間に合わない。
こうした背景を踏まえ、筆者は15年以上かけて、①日米欧の大企業の約50社の事例研究、②1100人の選抜人材への質問紙調査、③グローバル経営幹部へのインタビュー調査など多角的なアプローチで研究を行い、著書『次世代経営リーダー育成』にまとめた。
(※全文:4999文字 画像:あり)
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