米ミネルバ大学と日本財団、包括連携協定を締結

公益財団法人日本財団、ミネルバ大学、一般社団法人ミネルバジャパンの3者は4月22日、包括連携協定を締結した。

ミネルバ大学は、サンフランシスコにある2014年設立の4年制総合大学。世界7か国の主要都市に拠点があり、学生はそこに移り住んで、現地の企業、NPO、行政、研究機関などと協働したプロジェクト学習やインターンに参加。各国の社会問題に取り組み、多様な価値観や能力を身につける。この「ローテーションプログラム」に代表される斬新な教育により、2022年には国連関係機関から「世界で最も革新的な大学」に選出されている。

そうした拠点のひとつを新たに日本に設置すべく、日本財団と包括連携協定を締結した。日本拠点の設置場所は東京。2025年秋に約150人の学生を迎え、日本拠点プログラムを開始する予定。

少子高齢化など、世界的な課題に他国に先んじて直面する日本で、ミネルバ大学の学生と日本の大学生たちが協力し、日本の歴史や文化からヒントを得ながら課題解決に取り組めるよう、日本財団は2.5億円規模の支援を決定。今後10年間支援を継続すると同時に、笹川奨学金を活用した日本人学生の入学支援や、日本の大学・地域・企業との連携、インターンの紹介も行っていくとしている。

 

締結式の様子。左から、ミネルバ大学学長のマイク・マギー氏、日本財団会長の笹川陽平氏、ミネルバジャパン代表の坂江裕美氏。日本財団プレスリリースより