技術者が経営者として育つために、市場や顧客に向き合う経験が重要に
技術系出身の経営者は、どのような経験を糧として成長を遂げるのか。技術イノベーション・リーダーの能力形成について研究する西南学院大学・工藤秀雄教授に、技術系出身の経営者の人材要件や、能力形成が促進されるキャリアや経験蓄積の経路について話を聞いた。
技術系出身の経営者は、
いかにして育成されるのか

工藤 秀雄
西南学院大学 商学部経営学科 教授
神戸大学大学院 経営学研究科 博士後期課程修了。博士(経営学)。一橋大学イノベーション研究センター特任助手、東京理科大学経営学部講師、西南学院大学商学部准教授を経て、2021年より現職。専門は経営戦略論、イノベーション・マネジメント論。
── 工藤先生は、技術イノベーション・リーダーの能力形成について研究されています。
私の研究者としての問題意識は、「企業人(特に技術者)がどのようなキャリアや経験を通じて、社会に受け入れられる商品・サービスを創造できるか」です。より詳細な論点で言えば、消費者が商品・サービスに求める感覚を言語化し、それを技術的な仕様・設計、意匠に翻訳できる人間は、どのような経験を積ませた場合に生まれるかに関心があります。
(※全文:2026文字 画像:あり)
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