マネジャー(管理者)からイントラプレナー(経営者)への変容と成長

社内ベンチャーの創出において、重要な鍵を握るのがイントラプレナー(社内企業家)だ。ベンチャーを含めた企業経験を経て、大学教員として「コーポレート・アントレプレナーシップ」について研究する中央大学、新藤晴臣教授にイントラプレナーの育成について話を聞いた。

イントラプレナーが
社内ベンチャー創出の鍵を握る

新藤 晴臣

新藤 晴臣

中央大学ビジネススクール
(大学院戦略経営研究科)教授 
大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程修了・博士(経営学)。1992年に北海道大学経済学部卒業後、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(コンサルタント)、株式会社光通信(経営企画室新規事業戦略担当)、ソフトバンク・インベストメント出向(コーポレート・ベンチャーキャピタル投資)を経て、株式会社USEN企画本部調査課長として同社の上場に貢献。アカデミックへの転身後、国立研究開発法人産業技術総合研究所ベンチャー開発戦略研究センター研究員、大阪公立大学大学院都市経営研究科・研究科長/教授を経て現職。日本ベンチャー学会理事。『コーポレート・アントレプレナーシップ』(日本評論社)ほか著書多数(所属組織は現組織名にて表記)。

── コーポレート・アントレプレナーシップ」について、どのように理解すべきですか。

アントレプレナーシップとは起業・創業のことであり、「独立系アントレプレナーシップ」と「コーポレート・アントレプレナーシップ」の2つに分類できます(図表1)。独立系アントレプレナーシップとは、個人で飲食店を創業するなど、独立した個人やグループによる起業家活動です。

(※全文:1755文字 画像:あり)

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