全学部・全学科へAI関連の教育を実施 埼玉工業大学

埼玉工業大学は6月30日、全学的にAI人材育成に取り組むため、工学部(機械工学科、生命環境化学科、情報システム学科)と人間社会学部(情報社会学科、心理学科)の全学部全学科(2学部5学科)において、人工知能(AI)関連の共通基礎教育を開始したことを発表した。 

埼工大は、政府の「AIを各専門分野で応用できる人材を2025年に年間25万人育成する」との戦略に対応し、全学生を対象にしたAI教育に取り組んでいる。2019年4月には全国に先駆けて工学部情報システム学科にAI専攻を新設。2020年4月には、機械工学科でIoT・スマートファクトリーに対応したロボット・スマート機械専攻を設置した。

今年度は、AI教育の全学への展開にあたり、各学科のカリキュラムを刷新して、ICT概論、ICTリテラシー、人工知能入門などを実施。これにより、初年次よりAI関連の基礎教育を全学生が学べる環境を整備した。また、就職・採用では、企業からの採用要件にAI関連の知識を習得している学生を求めるケースが増えており、産業界からの採用ニーズにも対応できる人材育成を強化していく、としている。

20.07.01news2

昨年度より実施の情報システム学科の人工知能概論の授業風景