オンライン授業 3つのポイントと組織としてのサポート体制

一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻は、2017年から同期型のオンライン授業を導入。専攻長・教授の一條和生氏は、インフラ整備、IT 専門のティーチング・アシスタントの配置、詳細なティーチングプランの作成の3つをオンライン授業のポイントに挙げる。

全授業のオンライン化で、高度経営人材を育成

一條 和生

一條 和生

一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻
専攻長・教授
事業構想大学院大学 プロボスト・特別招聘教授
一橋大学大社会学部卒。同大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。フルブライト奨学生としてミシガン大学経営大学院に留学し、Ph.D.(経営学博士)を取得。一橋大学講師、社会学部専任講師、同助教授、同大学院教授を経て、現職。2003年にはスイスのビジネススクール IMD で教授として勤務。現在、株式会社シマノ社外取締役、パナホーム株式会社社外取締役、株式会社電通国際情報サービス社外取締役、他。

MBA 教育といえばケースメソッドなどのインタラクティブな講義に特色があるが、そうした実践的な授業をオンラインでも展開しているのが一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻(以下、一橋ICS)だ。

一橋ICS ではすべての授業が英語で行われ、9月開始の学年歴を採用するなど、世界のトップビジネススクールに匹敵するハイレベルなプログラムを提供している。2017年、パートタイム1年制の上級管理職向け経営学修士過程(EMBA)の新設を機に、従来の対面授業に加え、同期型(同時双方向)のオンライン授業を導入した。

オンライン化は単に短期間で効率よく学位を取得することを目的としているわけではない。一橋ICS 専攻長の一條和生教授は「デジタル時代には、現地での対面取引だけでなく…

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